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    世代間格差と“古典”の通俗化

    この1、2年、クラシック音楽の演奏家が主人公という邦画が何本か話題になった。
    その手の映画には“固定客”が見込めるようになったということだろうか。しかし、私が知る限り、ほとんどの演奏家達は、それだけでは食べていけない。

     アカデミー賞を受賞した『おくりびと』の冒頭で、チェリストである主人公が自分の所属するオーケストラが突然解散し、呆然とするシーンがある。そのオーケストラは民間企業の経営者がオーナーだという設定だが、彼の年齢は見たところ60代から70代である。
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    ブロマガって何?

    ムラヴィンスキーとロストロポーヴィチ

     最近ロシアで制作されたドキュメンタリー映画の中に、指揮者のエフゲニー・ムラヴィンスキーとチェロ奏者のムスチスラフ・ロストロポーヴィチが登場していた。ムラヴィンスキーの方は映画が制作された時点で既に亡くなって久しく、映像は全てそれ以前の記録であるが、レニングラード交響楽団とのリハーサル場面やインタヴューが含まれている。ロストロポーヴィチの方は、EMIからDVDが出ているバッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏に関わるインタヴューが収められている。
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    ブロマガって何?

    ライヒの“ザ・フォー・セクションズ”

     “クラシック(古典)”が数百年の時の試練に耐えて残った作品群であるとすれば、“現代の古典”などと言う表現は撞着語法ということになろう。しかし、“現代”が過去のどの時点から“現代”でなくなるのか、誰にも定義はできない。歴史学者に聞いても答えは得られまい。
     おそらく芸術作品が“現代”のものでなくなるのは、それが今現在生きているほとんどの人々にとって一度も同時代的ではなかったほどに制作から時間を経た後である。つまり、ほぼ確実に作者の死後である。その様式が歴史的過去に属し、その社会的機能や評価もまた文化史研究の対象となるような、そのような作品ならば現代のものではない。
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    ブロマガって何?
    プロフィール

    Shusei Nishi

    Author:Shusei Nishi
    私の専門は映画であり、映画と音楽には相違点も勿論ありますが、多くの共通点もあります。個人的には、映画は現在の形よりもっと音楽的であっていいのではないかと考えています。

    ここでは批評やレヴューというほどではなく、偏愛する音楽と映画、そして生活全般における“別の選択”について書いてゆきます。

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