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    ウクライナ東部の「分離主義者」という虚構

     次の動画は、ロシアの経済学者ミハイル・デリャーギンが自分のチャンネルに投稿したものである。
     ウクライナ東北部の都市ハリコフの市民達の生の声が、はっきりと伝わってくる。これがマスコミの報道できない現実である。

     英米の金融系メディアやそれに追随しているように見える日経、時事通信等の報道によれば、ハリコフやドネツク等東部の都市では、ロシアの「工作」によって「分離主義者」達がキエフの現政権に反対していることになっている

     現実は全くそれとは違うのだ

     このハリコフの市民達は全員、ロシア語で話している。ロシア系ウクライナ人であるか、或いはロシア語を母語として育った人々であることは明らかだ。その彼らがこの動画で話していることの一部を、以下に書き出そう。

     「私達はキエフの卑劣漢達の政府は認めない
     「あの建物に居る黒服の男達は、私達の街ハリコフの警官ではない。誰なのか分からない
     「私達は今、平和に暮らすことができない。以前にはそんなことはなかった
     「私達にはNATOもEUも必要ない。平和に暮らしたいだけだ
     「私達は「分離主義者」ではない。分離主義者は91年にソ連を解体した連中だ
     「これはウクライナのパスポートだが、署名部分は見せられない。あいつらに何をされるか分からない
     「あの黒い服の男達は、誰かは分からないが、ハリコフの人間ではない。ウクライナ語を話している
     「彼らは平和的に抗議している私達に、手榴弾を投げつける
     「私達は「分離主義者」でもテロリストでもない

     これだけでも、読者には十分お分かりだと思う。
    当ブログで何度も強調したように、キエフで何カ月もの騒乱を経てヤヌコヴィチ政権を倒した一派は、基本的に極右の民族主義者達である。そして彼らは、政権を掌握してしばらくすると「同志」だったはずのチェチェン戦争以来の極右軍人アレクサンドル・ムジチコを殺害してしまうほどに自己中心的な人々である。また、ヤヌコヴィチ政権を倒すにあたって、両陣営に犠牲者を出した「狙撃事件」を利用するほど卑劣な人々である。そのことは、いまや多くのウクライナ市民も、世界中のネットユーザーにも知れ渡っている(知らないのは既存のマスコミを盲目的に信じている高齢者世代だけだ)。

     ウクライナの大統領選では、新興財閥の一人ポロシェンコが、現臨時政権の支持するティモシェンコより多くの支持を集めているらしい。後者の支持率がそれほど伸びないのは既に述べた状況から当然としても、前者がこのハリコフの市民達の望み(平和で、ロシア系だからという理由で差別されず、NATO等の介入もない生活)を実現できるだろうか? 反ロシアを掲げて欧米に追従している限り、それは無理であろう

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    tag : ロシア ウクライナ

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    Shusei Nishi

    Author:Shusei Nishi
    私の専門は映画であり、映画と音楽には相違点も勿論ありますが、多くの共通点もあります。個人的には、映画は現在の形よりもっと音楽的であっていいのではないかと考えています。

    ここでは批評やレヴューというほどではなく、偏愛する音楽と映画、そして生活全般における“別の選択”について書いてゆきます。

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