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    文字情報だけを信じる者は騙される

     ユーロニュース(Euronews)というメディアがある。その名の通りヨーロッパの報道機関であり、YouTubeにチャンネルをもっているが、新しい動画はめったにアップロードされない。

     そのユーロニュースが、このブログで何度か触れた、ウクライナの首都キエフでの騒乱の一部の記録映像をアップロードした。見出しは、Unseen footage: Snipers fire at Maidan protesters during Kiev riots(未公開映像:キエフ暴動の際にマイダンの抗議者達に発砲する狙撃者達)である。動画の説明を要約すると、この映像はウクライナ当局から提供されたものであり、2月20日に「マイダン(広場)」で警察の『狙撃者達』によって、100名以上が撃たれたことを示すものだという

     本当にそうだろうか? 先入観にとらわれずに映像を良く見て頂きたい。


     
     この短く不明瞭な記録映像の中で、警官隊は確かに前半で2、3回、何かを発砲している。
     だが、彼らがデモ隊に発砲していたのは、実弾ではなくゴム弾だという説もある。そして、警官隊は基本的に、負傷した仲間を支えながら画面右下の方向へ「退却している」。一方、デモ隊の方は火炎瓶を彼らに投げつけながら、発砲の後も「前進している」。

     警官隊が実弾を使用して、デモ隊の誰かに命中していたとしたら、両者はそのように動き続けていただろうか?

     このような疑問は、既にこの動画に対するコメントで「アノニマス」の仮面をアイコンに使っているユーザーが提示している。私もそれに対して完全に同意する。

     そもそも、狙撃は「高いビル」から広場の両陣営に対して行われたのである(クリミアのウクライナ軍基地で起きた狙撃事件も「隣接する高いビル」からだった)
     
     「狙撃者(Snipers)」は、相手側に姿が見えない場所から狙うものだ。この映像で警官隊が行っているのは、せいぜいが「応戦」であり、実弾ではなくゴム弾だったという説が正しいとすれば、「威嚇」にすぎない。
     
     狙撃による被害者は、デモ隊の側だけでなく、警官隊の側にもいた。それが事実である。

     そしてこの映像は、まさに「高いビル」から撮影されている。

     映像を自分で読解する能力や意志のない人間は、明らかに映像とは矛盾する見出しと説明文に騙されるのである。

    補足:ベルギーのブリュッセル、つまりEUの中枢でこんなデモが起きている。同じくEuronewsのニュース動画。
    RTでも一部同じ映像が報道されている。ヴェネチアではイタリアからの独立を目指した住民投票が行われたばかり。
    EUは他人のことに介入している余裕はない。おそらく、市民達も「世界の舞台裏」の工作にはうんざりしているのだ。
     
     
     

    テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
    ジャンル : 政治・経済

    tag : プロパガンダ ウクライナ

    プロフィール

    Shusei Nishi

    Author:Shusei Nishi
    私の専門は映画であり、映画と音楽には相違点も勿論ありますが、多くの共通点もあります。個人的には、映画は現在の形よりもっと音楽的であっていいのではないかと考えています。

    ここでは批評やレヴューというほどではなく、偏愛する音楽と映画、そして生活全般における“別の選択”について書いてゆきます。

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